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Channel: DB.スターマンの憂鬱
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元SB岡島秀樹投手獲得へ

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高田GMの情報統制もあり、中々補強の話が表面化しなかったベイスターズだが、12月を迎えようやく補強の話が出てきたようだ。本日の日刊スポーツで、元SBの岡島秀樹投手の獲得が濃厚と報じられた。岡島は今季44試合に登板し4勝4敗防御率2.11whip1.08という成績を残しソフトバンクの優勝に貢献。今オフソフトバンクと条件が合わず自由契約となったものの、残している成績で見ると戦力外というよりも半ばFAみたいなものだったといってもいいだろう。 FA流出が懸念された林昌範の残留に成功したものの、ここ数年リリーフを支えたサウスポーの大原が左肩痛で来季開幕に間に合わないとも報じられており、リリーフの補強は急務。年齢的に成績が急降下するリスクはあるものの、実績あるサウスポー岡島の補強は補強ポイントに合致している。リリーフ投手はいくらいても良いだけに非常に効果的な補強となりそうである。岡島と言えば巨人時代は良くも悪くもカーブ次第という投手で、カーブがストライクゾーンに入れば抑えて入らない時は危ないというタイプだったが、アメリカ時代も経てチェンジアップを駆使するタイプに変貌。コントロールも安定して、投球タイプを大きく変えることに成功した。ストレートは今季の最速が143キロと物足りないがストレートの被打率は.172と非常に優秀。獲得に何とか漕ぎ着けたいところだ。ブランコの放出に元巨人ロペスの獲得が噂されており、グリエルも今月半ばくらいには去就の方向性が見えると報じられており、ようやくベイスターズもストーブリーグ本格化といったところだろうか。戦力補強について続報を待ちたい。

ユリエスキ・グリエル残留へ、実弟ユニエルキス・グリエルも獲得

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横浜にグリエルが帰ってくる。それだけで憂鬱な月曜な朝の気分も晴れるというものだ。去年突如発表されたグリエル獲得の一報。地球の裏側のスーパースターはやはりスーパースターだった。背番号10を投手に見せつける独特な構えに、ノーステップから繰り出す猛烈なスイング。恐ろしいほどの強肩に常に一つ先の塁を狙うアグレッシブな走塁。紛う事なき5ツールプレイヤーでまさに別格。キューバ国歌のフレーズを取り込んだファンファーレから始まる応援歌も秀逸で、私個人としてはグリエルには魅了され惚れ込んでしまっていた。スポーツ各紙がグリエルのベイスターズ残留を一気に報じた。スポーツ紙により契約年数、契約年俸はマチマチだが、ひとまず残留にこぎ着けられたのはどうやら信用して良さそうだ。これで編成陣は今オフ最大のミッションをどうにかこうにかクリア。グリエルが流出となるとまた一から編成を検討しなくてはならなくなるところだったのだが、どうにか賭けに勝ったというところだろう。またグリエルの実弟、ユニエルキス・グリエルの獲得も濃厚なようだ。こちらはショートを守るということだが、ショートもチームの懸念材料の一つ。今年はキューバリーグでも成長を見せているようでこちらも期待したいところだ。

ヨスラン・ヘレラ投手獲得へ

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またGMに騙された!高田GMが以前に補強終了を示唆したように、外国人選手はグリエル兄弟で終わりかと思っていたら、最後のピースとしてヨスラン・ヘレラ投手と交渉中というニュースが入ってきた。ヨスラン・ヘレラはキューバ出身33歳の右投手。今年はMLBで20試合に登板。 1勝1敗防御率2.70whip1.86奪三振率7.02与四球率4.86。 3Aでは41試合4勝4敗5S防御率2.52whip1.34奪三振率8.46与四球率2.88という成績を残している。昨年最速154キロ、平均球速148キロのツーシームを軸に135キロ程度のチェンジアップ(報道だとこれがスプリットになるのでしょうか)、130キロ弱のカーブを武器にしているようだ。 昨年のMLBでの防御率は良いのだが、whipを見ると極めて高くあまり参考にならないだろう。パシフィックコーストリーグ傘下のチームということは、担当スカウトはライル・イェーツということになりそうだ。これで今年の外国人選手は6名で2名が二軍ということになる。昨年中畑監督がうっかり口を滑らせたバルディリスの一軍帯同オプションの行方が非常に気になるところで、ヘレラの獲得を見るとひょっとするとこのオプションは一年目限りのことだったのかもしれない。外国人選手間の争いも今シーズンの見所の一つとなりそうだ。

グリエルにポジション固定契約はなし!今年もセカンド起用の見通し

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巨人とのグリエル獲得争いの際に報じられた、グリエルのサード固定契約についてだが、どうやらそのようなポジション固定契約はされていないようだ。キャンプ二日目の総括として、中畑監督が『外国人であろうと、競争。自分も現役の時、外国人との争いに勝ってきた。セカンドはタケ(石川)とグリエルがどう争うか。タケが絶好調で、グリエルが来ても代えられない、そのレベルになってほしい。その選手層の厚さが優勝争いにつながる』とコメント。グリエルをセカンドで起用する見込みが明らかにされた。完全に報道に踊らされたわけだが、グリエルをセカンドで起用できるかどうかはチーム編成上一つの肝となっていたと私は考えていた。サードの場合、強打の選手が起用されることが多く、打撃でアドバンテージを得るには相当打たないといけないが、セカンドの場合はそこまでではない。(現在のセリーグ各球団見ると必ずしもそうだとは言えませんが…)さらにサードでバルディリスからグリエルに代わるのと、セカンドで石川からグリエルに代わるのを考えると後者の方が利幅が大きい。さらにさらに昨年はバルディリスと結んでいたとされる常時一軍契約が仮に今年も続いているとすると、サードにグリエルが入るとバルディリスがあぶれることになり、外国人選手登録枠を無駄に使うことに繋がりそうであった。グリエルをセカンドで起用できる。これは非常にチームにとって大きい。

未来の背番号1へのプロローグ~関根大気~

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2000年4月、この打席限りでの二軍落ちが決まりつつあった当時プロ2年目の金城龍彦は、東京ドームで行われた巨人戦で、この時クローザーを務めていた槙原寛己から代打でプロ初ホームランを放った。金城はこのホームランをきっかけに一軍に残留。首位打者、新人王を獲得し、のちに背番号1を背負い主力選手として長く活躍した。 2015年3月開幕戦。やはり東京ドームで行われた一戦。プロ2年目の関根大気は、巨人のクローザー澤村拓一から代打でプロ初ホームランを放った。そしてこれをきっかけとして、開幕4戦目で一番センターでのスタメン出場を果たそうとしている。難しいアウトコースのボールを反対方向に流し打つというような特別に上手さを感じる選手ではない。しかしながら少し前の中田翔を左にしたような力感タップリなフォームで、甘い球を見逃さずひっぱたく力強いスイングは迫力満点。澤村の151キロのインコースのストレートを引っ張ってライトスタンドに放り込むなど、小柄なわりにパワーもあることを証明した。ただ打撃もまだ荒く、走塁や守備にも課題がある。ここから若き日の金城のようにスターへの階段を登れるほど甘い世界ではないだろう。それでも何かやってくれるのではないかと期待させられる何かを持っている。さぁ、本拠地開幕戦ー一番センター関根大気のバットが、勝負の命運を握っている。未来の背番号1へのプロローグとなるかもしれない一戦。第1打席から見逃すことはできない。

砂田毅樹投手を支配下選手登録!

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高卒二年目の育成枠砂田毅樹投手と支配下選手として契約を交わしたことが球団より発表された。砂田は今季二軍で10試合に登板し、4勝4敗防御率2.73whip1.23という成績を残している。育成登録ながら高卒ルーキーだった昨年からファームで先発として起用されており、中畑監督からの評価も高く、支配下選手登録されるのは時間の問題だったとも言えるだろう。砂田は最速140キロ後半、大体140キロ強くらいのストレートにスライダー、カーブ、スクリューを武器にするサウスポーだ。高卒二年目のサウスポーとしてはコントロールに優れており、さらにこの手のタイプとしてはストレートでもグイグイ押せるのは魅力的で、育成枠ながらも力量としてはファームで育成段階にある投手としては一歩抜けているのではないだろうか?出色なのは右打者の膝元に食い込むボールと左打者のアウトローに集めるコントロールで、困ったらこのコースに思いっきり腕を振ってストレート、スライダーを投げ込んで来る。高卒二年目ということで全体的にまだ身体の線が細く、球数がかさんでくるとボールも浮いてくるスタミナは課題として残る。それでも昨年よりもスタミナは改善されているように思われ、この弱点が克服されるのもそう遠くはないだろう。 また、高卒二年目のサウスポーとしては今季一軍で2勝を挙げている巨人田口麗斗がいるがタイプとしては似通っている。個人的にはストレートの球威やコントロールはそう差がないと思うが、砂田には田口のスライダーのような武器になる変化球がやや乏しい。一つ軸になる変化球を身につけたいところだろう。期待値は高いとは言え、今年一軍で砂田の力が必要となる状況は決して好ましいチーム状況ではないだろう。一軍の戦力として期待するにはもう少しかかると思われるが、楽しみな若手がプロ野球のスタートラインに立った。今後の更なる活躍が楽しみだ。

新外国人選手デュエン・ビロー投手をリストアップ

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本日のスポーツ報知で、DeNAベイスターズが新外国人投手としてデュエン・ビロー投手の獲得に乗り出していることが報じられた。ビローは191センチのサウスポー。今季は3Aで4勝3敗防御率2.19whip1.09という成績を残している。オーソドックスなオーバーハンドから平均145キロのストレートにスライダー、チェンジアップ、カーブを投げるようだ。マイナー通算与四球率2.42なのが、今季は1.46とコントロールが一段階レベルアップ。年齢的にも今年30才でアップヒルでの獲得となりそうだ。スタッツをサラッと見る限り技巧派タイプの長身サウスポー。メジャーではパワー不足となるのかもしれないが日本でサウスポーで平均145キロ程度出るなら十分に速い。 GO/AOがマイナー通算0.92でややフライボールピッチャー寄りだが、今季は1.13とほぼ平均並み。獲得となれば今年は指標が例年より良化している中での獲得となり、この辺りは期待できそうだ。現在のベイスターズは、ロペス、バルディリス、モスコーソ、エレラと外国人選手が4人一軍におり、モスコーソが故障明け調子を落とし気味ではあるものの、外国人枠をフル活用できている。それでも、大型連敗の最中は先発ローテーションの投手が安定しないことも多く、かと言ってファームの先発要員にもめぼしい人材が不足気味で先発要員は不安を覚えつつあるところであった。そういった中で外国人選手の誰かが、不調あるいは故障に見舞われた場合のリザーブは必要であっただろう。あくまでリザーブとしては、コントロールが破綻していない長身サウスポーという点では補強ポイント、日本に来て活躍するタイプに当てはまりそうで悪い選択ではなさそうだ。続報に期待したい。

重くなった背中。崖っぷちの啓二朗が見せる変化

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ベイスターズに所属する選手の中で最ももどかしい存在は、私にとって松本啓二朗かもしれない。グラウンド上では常にキビキビした動きを見せ、どんな試合展開でも決して手を抜く素振りは見せない、ド真面目なプレイヤー。そういう性格がプレーにも現れるのか、あまり泥臭いプレーがなく、ヒットも所謂コースヒットやボテボテの当たりを執念でヒットにするという場面はあまり記憶になく、芯で捉えたライナー性のきれいな打球のヒットが多い。率もそこそこ、ハマればスタンドに放り込むパワーがあり、足も速く肩も強い。悪い選手ではないけれど、もう一つ殻を破れない惜しい存在。それが私の入団以来の松本啓二朗評だ。高校時代は甲子園でダルビッシュに投げ勝ち、早稲田大学出身のドラフト一位。ルーキーで開幕スタメンという華々しいデビューを飾るなどまさに野球のエリート。持っている能力は低くはないと思うが、中々まとまった結果を残せずもう7年目を迎えてしまった。入団時期待を持ってつけられた背番号6は今年から61番へと降格。まさに崖っぷちの存在になってきた。そんな松本だが、昨年辺りから徐々に変化の兆しが見えてきた。入団以降、出塁するのはヒットしか知らないとばりに四球を選べなかった松本が、ファームでIsoD.080を記録。(IsoDは出塁率から打率を引いたもの。四球をとる能力を示す)二年目にファームでIsoD.018しか残せなかった年もあるように基本的にこのIsoDの低さは、松本の悪い特徴であった。そして昨年改善の兆しがあったIsoDは、今年この改善の傾向はより顕著に現れており、ファームではIsoD.117を記録。まだ打席数が少ないにも関わらず、ファームでのキャリア二番目に多い四球を獲得している。そして荒波の故障、関根、桑原の不調で回ってきた今季初スタメン。落ちるボールにあっさり空振りを繰り返す松本の姿はなく、ボールになる変化球をきっちり見送り2四球を獲得した。かつて自身が開幕スタメンで起用されたように、結果を残せなければ関根や桑原のような若手がまた起用されるだろう。そういう意味では一死一三塁で迎えた第四打席。ショートゴロの間に一点を取り、最低限の役割は果たしたものの、松本の立ち位置を考えるとタイムリーが欲しかった。今日またスタメンで起用されるかは分からない厳しい状況。それでも崖っぷちに追い込まれて、ついに見せつつあるかつてのエリートの変化。もう一度、松本啓二朗に期待したい。

ベイスターズの黄金期到来を考える

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かつてマシンガン打線の中軸で猛威をふるったロバート・ローズは、95年か96年頃このように話していたという。「石井や鈴木尚ら、若手が経験を積んで年齢を重ねれば勝てるようになる」と。ローズの予言の通り、石井や鈴木尚らが押しも押されぬ主軸へ成長した97年は2位。そして2位に終わった悔しさをバネに98年の優勝へと繋げたのであった。当時の主力、石井・波留・鈴木尚・佐伯・谷繁に、投手陣に目を向けても斎藤隆、川村、三浦、戸叶、福盛、横山らは若く、全盛期はまだこれからという段階。ベイスターズの黄金期はこれからやってくると考えていたのは恐らく私だけではなかったと思うし、当時の解説者もこれからは当分ベイスターズが強いと話していた方も多かったと記憶している。ところが優勝は98年だけで、99年以降3年連続で3位に食い込むも優勝争いに加わることはできず、黄金期と呼ぶにはあまりにも淋しい結末を迎え、以降10年以上続く暗黒期へと落ちていくことになる。この暗黒期への転落については、以前に長々と語ったこと(『TBSベイスターズを振り返る』)もあるので今回は端折るとして、現在のベイスターズの状況は95年あるいは96年に近い状況、言わば「梶谷や筒香ら、若手が経験を積んで年齢を重ねれば勝てるようになる」という状況ではないだろうか?逆に言えば、彼らがピークを迎える頃に合わせてチーム作りを考えていくのがベターと言えるだろう。順当にいけば、筒香の国内FA取得が20年、海外FA取得が21年、そして梶谷が国内FA取得が19年、海外FA取得が20年になると思われる。(ちょっとこの辺はやや怪しいので誤っているかもしれません)彼らがFAすると決め付けるわけではないが、筒香に強いメジャー志向があるのは周知の事実で、FAが近付いて来ると恐らくポスティングの話題が出てくるのはほぼ間違いがないだろう。そう考えると大体19年20年くらいが今後のチーム作りのサイクルの一つの目安となるだろう。その頃の年には、梶谷筒香以外を見渡しても、キャッチャーには高城や嶺井が、二遊間には白崎、倉本、百瀬、そしてセンターには関根や桑原ら頭角をすでに表しつつある選手や素質ある若手らがセンターラインに控えており、今後の成長も期待すればメンバーとしては揃っている方だと考えられる。一方投手の方を見渡すと、4、5年後には三浦、久保に海外FAを取得する山口らは主力投手として活躍している可能性は残念ながらそう高くはないだろう。その頃にはベテランに入る井納を始め、山崎、三上、三嶋、砂田、国吉、石田に飯塚らに期待というところだが、先発ローテーション投手として期待する素材としては、厳しい言い方をすれば野手の筒香や梶谷といった選手と比べると見劣りがする感は否めない。ペナントレースを戦い抜くには一人の20勝級のスーパーエースよりも10勝級のローテーション投手を6枚揃える方が有利だが、CSを勝ち抜くためには10勝投手を6枚揃えるよりも20勝級のスーパーエースが一人いた方が有利だろう。黄金期として毎年日本シリーズ進出、そして日本1を目指すというところを念頭に入れると、ベイスターズに現在欠けるピースは、ダルビッシュ、田中将大や前田健太といったスーパーエースになりえる素材だろう。そして彼らについても入団してすぐにスーパーエースになったわけでもなく、チームの大黒柱に成長するのに数年を要している。最初に書いたようにチームのピークを4、5年後にもっていくことを考えると、例えば今年のドラフトで田中純平(県岐阜商高)や来年のドラフトで田中正義(創価大)といったドラフトの超目玉投手の獲得を早期に成功させないとそうは簡単に黄金期というのは訪れないのかもしれない。意外と時間があるようでない上に運の要素も大きい。中々来ないからこそ黄金期と呼ぶのだろう。

ベイスターズのトレードを振り返る。part2~2008年から2015年まで~

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チームにいまいち停滞感が漂っている際、新戦力という文字に滅法弱くなる。そして基本的には等価交換と思われるトレードでも新戦力には実力以上の期待をしてしまうもの。今回は前回に続いて2008年以降のトレードを振り返ってみたい。(前回から相当時間が経っていますが)なお、判定については独断と偏見に基づいたもので、◎・・・横浜が大成功○・・・横浜が成功△・・・引き分け▲・・・横浜が損×・・・横浜が大損と記していきたい。(判定については移籍後の成績を見比べたりして決めたものではなく、あくまで筆者の直感的判断に基づくものである。この辺りの細かい突っ込みはご容赦を)~2008年~○【横浜】鶴岡一成(捕手)⇔【巨人】真田裕貴(投手)判定・・・▲獲得した真田はリリーフでフル回転し重宝がられたが、いかんせん放出した選手と時期が悪かった。このトレードの後、当時の主戦捕手相川がFA移籍し、チームは正捕手と二番手捕手を失う大失態へと続くことになる。私的にはローズ、谷繁、佐々木がいなくなっても心折れることはなかったが、この鶴岡・相川の連続移籍にはファンを続けていられるかどうか心折れそうになった時期でもある。○【横浜】小池正晃(外野手)⇔【中日】石井裕也(投手)判定・・・▲どうにも評価するのが難しいトレード。小池も中日で渋い活躍を見せ、石井もベイスターズで活躍を見せるがすぐに放出されてしまう。日本ハムで活躍しているところを見ると小池の交換相手としては相応しかったと思うのだが・・・。ベイスターズでの在籍期間を見るとやや損当たりが妥当か。○【横浜】金銭⇔【広島】森笠繁(外野手)判定・・・△当時絶好調だったイム・チャンヨンからホームランを放ったのが移籍後唯一にして最大のハイライト。先日放送されたクローズアップ現代のベイスターズ特集番組でなぜか森笠が空振三振のシーンが写る。他にいくらでもありそうなものなのになぜ森笠?~2009年~○【横浜】那須野巧(投手)、斉藤俊雄(捕手)⇔【ロッテ】清水直行(投手)判定・・・○ロッテ側がコストパフォーマンスがいまいちという判断があったのか、格差トレードとなった。清水は移籍後、防御率はいまいちだったが二桁勝利を上げ、投打に全力プレーの姿はさすがにロッテで長年エースを張っていた風格を感じた。二年目以降は故障に苦しみ活躍することはできなかったが、チーム状況が悪い中、階段も満足に上れないという状態にも関らず復帰し即離脱。結局これが致命傷となってしまい現役引退となってしまった。非常に残念でならない。○【横浜】加藤武治(投手)、松家卓弘(投手)、関口雄大(外野手)⇔【日ハム】坂元弥太郎(投手)、松山傑(投手)、稲田直人(内野手)判定・・・○加藤(芸大)・松家(東大)・関口(滋賀大)とプロ野球選手には珍しい国立大出身の選手を3名も放出。加藤・松家・関口いずれも日本ハムで活躍を見せられなかったが、坂元・稲田は一応は一軍戦力となったので横浜が得と言っていいだろう。○【横浜】金銭⇔【ロッテ】早川大輔判定・・・△当時振り回す選手が多かった中、二番打者を体現できた選手である。初回一番に入った石川が出塁すると、二番早川がバント・進塁打・バスター・エンドランを駆使して攻撃を組み立てるのは非常に新鮮であった。しかしながらランナーがいないと自身の打撃力があまりにも貧弱であったため徐々にフェードアウト。すでに引退が発表されていたのに、秋のフェニックスリーグに数合わせで出場したナイスガイ。○【横浜】石井裕也(投手)⇔【日ハム】江尻慎太郎(投手)判定・・・×獲得後はクローザーにまで指名した石井だったが、不調に陥ったため放出となってしまった。代わりに獲得した江尻は、非常に爽やかな優れたリリーフ投手だったが、登板過多の影響もあり徐々に成績を落とし、後にソフトバンクに放出されることになる。放出した石井は故障離脱も多いようだが日本ハムの貴重なリリーフとして活躍。サウスポー不足に長年悩まされているのにも関らず見切りが早すぎたのではないだろうか?○【横浜】吉川輝昭(投手)⇔【ソフトバンク】井手正太郎(外野手)判定・・・○トレードが決まった時点では、フォーム変更して結果が出始めた吉川の放出に残念な感想を抱いたのだが、結果は現在も時折キラリと光る活躍を見せる井手に軍配が上がる。○【横浜】吉見祐治(投手)⇔【ロッテ】金銭判定・・・▲当時もそこそこ戦力になっていた吉見を金銭トレードにて放出。ロッテでは完封勝利を飾るなどシーズン途中から6勝を挙げ、チームのCS進出に貢献。~2010年~○【横浜】桑原謙太郎(投手)、野中信吾(内野手)⇔【オリックス】嶋村一輝(内野手)判定・・・△いずれの選手も結果を残せていないので今のところ引き分けとしたいが、非常に危ういトレードの一つ。ルーキー時に相川がここ数年のルーキーの中で一番と賞した桑原をわずか3年で放出。まだ桑原が現役でこれから開花する可能性もわずかながら残されており、期待の若手をレギュラークラスではない選手と交換するのは大損となる可能性があるので、こういうトレードはあまり歓迎できない。○【横浜】寺原早人(投手)、高宮和也(投手)⇔【オリックス】山本省吾(投手)、喜田剛(内野手)判定・・・×上手くいけば15勝クラスも故障が多い寺原と、良くも悪くもローテを守って7勝前後くらいは期待できそうな山本を中心としたトレード。寺原は移籍後も故障が多かったが、如何せん山本の力が落ちており、力量不足でローテを守れなかったのが辛い。山本はその後ソフトバンクにトレードされ、多村を再獲得する駒の一つとなる。また寺原はその後FA移籍したものの、オリックスは人的補償で馬原を獲得。○【横浜】金銭⇔【楽天】渡辺直人(内野手)判定・・・◎岩隈のポスティング移籍金をトラタヌで岩村・松井を獲得し、結局岩隈がポスティング破談となり、タナボタとなったのが横浜。ショートのレギュラークラスを金銭トレードで獲得できたのは非常においしすぎるトレードだった。その後きちんと渡辺を生かせられたのかは別問題だが、こういうおいしい話がまたないものか。~2011年~○【横浜】弥太郎(投手)⇔【西武】大沼幸二(投手)判定・・・△トレードしたものの、両者とも結果を残せず。大沼は親会社初のスキャンダルとして注目を集める。その後シーズン途中に右肩痛を理由に任意引退となった。当時の横浜は支配下選手登録のやりくりに困っていることもあり、大沼の任意引退は渡りに船だったが、どうもこの辺りは都合が良すぎるのが気になるところ。○【横浜】武山真吾(捕手)⇔【西武】後藤武敏(内野手)判定・・・◎トレード時は苦労しながら一軍経験を積ませた中堅捕手を、何も半年待てば自由契約になりそうな選手とトレードしなくても・・・と思ったのだが、現在は後藤改めゴメスとして代打を中心に活躍、個人応援歌もできるほどの人気選手になる。個人応援歌で途中『ゴメス!』と叫んだ後は早口で舌を噛みそうになるので、適当に誤魔化す姿が散見される。まさに環境の変化がプラスに働いたトレードの理想的な形となった。武山は西武移籍後はバセドー病を患い、金銭トレードで中日に。~2012年~○【横浜】北篤(外野手)⇔【日ハム】土屋健二(投手)判定・・・△長らくファームの中軸を任されながらも一軍に定着しきれなかった北を放出し、同じくファームの主力投手ながらも一軍定着しきれなかった土屋を獲得。北はさらに巨人に放出されたが、両者の今後の成長に期待したい。○【横浜】江尻慎太郎(投手)、山本省吾(投手)、吉村裕基(外野手)⇔【ソフトバンク】多村仁志(外野手)、吉川輝昭(投手)、神内靖(投手)判定・・・△トレード発表前にスポーツ紙で報道があり、蓋を開ける前と後でメンバーがガラッと変わったトレードであった。江尻・山本、吉川・神内がすでに引退しており、今のところ多村と吉村のトレードという形になっているだろうか?一昨年の活躍は多村で昨年は吉村が活躍。吉村の活躍が長く続くようだと、吉村がまだ年齢を重ねていないこともあり、大損へと繋がる可能性もあるだろう。しかしながら期待の若手と称されながら、ベイスターズ在籍晩年は完全に迷走しており、もう復活はないのではないかと思っていた吉村の今年の活躍は、トレードの損得以上に、素直に嬉しく感じるのが私の率直な感想である。ベイスターズと対戦の機会がある交流戦と日本シリーズ以外で歌舞伎投げを魅せてほしいところだ。○【横浜】藤田一也(内野手)⇔【楽天】内村賢介(内野手)判定・・・×このコーナーで最も損したトレードだろう。トレード時点では狙いは分からないでもなく、まぁトントンくらいでいってくれればなと思いきや、藤田はレギュラー定着でベストナイン・ゴールデングラブ賞を獲得。反面内村はファームで埋もれてしまっているところを考えると、今のところは歴史的大損と言ってもいいだろう。今後の内村の奮起に期待。~2013年~○【横浜】渡辺直人(内野手)⇔【西武】長田秀一郎(投手)判定・・・△お互いチームに不足している部分の穴を埋める活躍を見せているという意味ではwin-winのトレードではないだろうか?今後も互いの活躍を期待したいところだ。○【横浜】佐藤祥万(投手)⇔【日ハム】加藤政義(内野手)判定・・・△佐藤は日本ハムで活躍できず戦力外に。現在は広島に移籍。加藤はまだ在籍しているものの一軍戦力にはなっておらず、今後の奮起が期待される。

ドラフト上位は東海大相模高小笠原慎之介投手を中心に先発補強へ

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話題としてやや古いが、今月12日土曜日の神奈川新聞で、今年のドラフトについての情報が少し掲載された。今年のドラフトでは東海大相模高のサウスポー小笠原慎之介投手ら先発投手の上位指名をもくろんでいるという内容で、どうやらドラフト最上位は野手ではなく投手となりそうだ。今シーズンの先発ローテーションでは、一応エース格として井納が他球団のエース投手とのマッチアップに臨むことが多いものの、防御率3.13QS率77.8%という数字を残しながら4勝8敗と負け越し。良いピッチングを見せながらも、相手がエース投手ということで援護もなく、先に堪えきれずに失点というパターンが見受けられる。今シーズンに限らず現状では今後CS進出となったとしても他球団に負けないエース投手が不在な今、CSを突破して日本シリーズに進出できる可能性は残念ながらそう高くはないだろう。今シーズンは石田や砂田といった若いサウスポーがシーズン中盤から先発ローテーション入りして存在感を示しているものの、スーパーエース確立のために、その年一番の投手の獲得にドラフトで名乗りを挙げるのは正しいドラフト戦略と言えるのではないだろうか。一方、ファームを見渡すと野手も手薄なのが気になるところ。今年ファームでそれぞれのポジションについた上位とその次点の選手は下記の通り。捕手 嶺井 鶴岡一塁 宮崎 赤堀二塁 内村 山下三塁 加藤 宮崎・山下遊撃 百瀬 山崎外野 赤堀 渡邊 乙坂 関根一軍でも顔を見せている中堅や若手に伸び悩む選手といった顔触れで、明確に育成段階にある選手が少なく、特にクリーンアップ候補が皆無なのは今後を考えると非常に気になるところだ。四番筒香がまだ若いから良いものの、大学生野手が豊作な今年、そろそろ野手にもドラフト上位で好素材を押さえたいところだろう。

中畑監督辞任。DeNAが試されるオフがやってくる。

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正直な話をすると、中畑氏がベイスターズの監督に就任するという一報を聞いた時、ネガティブな印象を受けた。私はアンチ巨人というわけでもないのだが、あまりにも巨人色が強く、一時は政界進出も企てた人物。フレッシュさにも欠け、新球団の船出としてはあまり相応しい人物だと思えなかったからだ。 2008年から3年連続90敗。そして4年連続は免れたものの、2011年も3時間半ルールがなければ90敗以上していたと思われるチームの有り様を見ながら、言葉では応援していると言いながら、今年も来年もたぶん最下位だろうなとどこかで私は冷めた気持ちになっていたと思う。新体制で迎えた2012年開幕戦。当時の阪神の守護神藤川球児から放った代打ラミレスのレフト前ポテンヒットでの同点打。延長で石川が出塁しノーヒットで勝ち越し点を奪ったものの、結局当時のクローザー山口が打たれて引き分けに終わったのだが、はしゃぎまくる中畑監督の姿を見て、このチームに足りないのは戦力はもちろんのこと、それ以上に熱さだったのかもしれない…と漠然と感じたのを今でも思い出す。今年、98年を上回る観客動員を記録しているようだが、一番の要因は最弱とも言えるチーム状態を脱したことだと思うが、中畑監督の熱さに目を覚まされてハマスタに戻ってきたファンも相当数いたのではないだろうか?今月2日、夏前よりオーナー、球団社長、GMから来季の監督続投要請をされていた中畑清監督が、成績低迷の責任をとって辞任する意向だということがスポーツ紙等各メディアで報じられた。日刊スポーツによると、前半戦首位チームが後半戦に入って最下位転落はプロ野球史上初めてだった。前半戦首位チームの最終順位は60年中日と12年ロッテの5位が最低で、このままなら「前半戦首位から最下位」「2桁貯金から最下位」と、史上初となる2つの不名誉記録を作ってしまう。とのことで、ジェットコースターのようだった2015年シーズン。確かに手痛い継投ミスなどで星を落とすこともあったが、貯金10を記録した交流戦直前でも順位と相関関係が強いとされる得失点差はリーグ3位タイ。交流戦が始まるとズルズルと得失点差は悪化し最下位へ転落。まだまだ戦力不足といえる部分は大きい。センターライン、特に二遊間については中畑政権下の四年間で様々な選手を起用してきたがレギュラーをしっかり固定することはできず、現状解なしといった状態。来年以降に宿題として残ることになり、新監督にとって非常に頭が痛い課題となるだろう。客観的に見てベイスターズの来年は明るい展望が待っているわけではないと私は思う。戦力補強、選手個々人のレベルアップ、コーチ陣やトレーナー等裏方の整備、何が失速に繋がったのか?良かった部分と悪かった部分。良かった箇所は継承して、課題はきちんと整理して一つずつ潰す。監督を変えても変えてもチーム力が向上しなかった過去のベイスターズを反面教師にしながら、ゼロに戻すのではなく、いかにブラッシュアップさせるのか? DeNAの組織力が最も試されるオフがやってくる。

2014年ドラフト指名選手達の通信簿

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今シーズンは残念ながら最下位に沈んでしまったが、昨年のドラフトで指名されたルーキー達の活躍が非常に光ったシーズンでもあった。今回は昨年のドラフトで指名された選手の活躍を振り返ってみたい。1位 山崎 康晃(亜大、投手、右右)一軍:58試合2勝4敗37セーブ防御率1.92whip0.87 もはやわざわざここで説明する必要はないだろう。ルーキーながら開幕からクローザーを任され、新人最多セーブ記録を更新。プレミア12日本代表にも選出され代表での活躍も期待される。心配なのは疲労で、キャンプ時から指摘されていたように極端なインステップの投法は疲労が蓄積されやすいようで連投時や登板間隔が狭まった際のパフォーマンスの低下は気になるところ。じっくり疲れを癒やして来年に望んで欲しいところである。2位 石田 健大(法大、投手、左左)一軍:12試合2勝6敗防御率2.89whip1.30 二軍:10試合2勝4敗防御率3.24whip1.34 アマチュア時代からの故障を引きずりデビューは遅くなったが、夏前から一軍で先発ローテーション入りを果たす。二軍で見た際は一軍では決め手にかけるかなと個人的には思っていたが、ボールのキレを活かして好投を見せた。二軍より一軍の成績が良いところを見ると一軍昇格後さらに状態が良くなったと見て良いのではないだろうか?来年も貴重なサウスポーの先発投手として期待がかかる。3位 倉本 寿彦(日本新薬、内野手、右左)一軍:102試合打率.208本塁打2本OPS.493 二軍:17試合打率.203本塁打1本OPS.553 ショートのレギュラーを期待されていたが、攻守ともにプロの壁に苦しむ結果となった。シーズン中盤までは足を大きく上げる豪快なフォームだったが、あまりにも確実性が低いということでやや大人しめのフォームに改造。確実性が上がり、ダボハゼのように振っていた低めの変化球を見逃せるようになり、打撃は多少上向きの予感。どちらかと言うと心配なのは前評判が高かった守備の方で、セイバー指標ではいずれも低めの数字が出てしまっている。一軍での力不足は明らかだっただけに本当なら二軍で課題克服に努めさせたった。4位 福地 元春(三菱日立パワーシステムズ横浜、投手、左左)一軍:13試合0勝0敗0セーブ防御率2.87whip1.79 二軍:23試合2勝1敗1セーブ防御率2.42whip1.54 行き先はボールに聞いてくれとばかりに思いっきりストレートを投げ込むパワーピッチャー。一軍でも奪三振率9.19と高い数字を誇るものの、15イニングで与四球12はさすがに多い。少しコントロールが改善されるなら一気に一軍のセットアッパークラスに化けてもおかしくない素材。5位 山下 幸輝(国学院大、内野手、右左)一軍:23試合打率.238本塁打0本OPS.524 二軍:75試合打率.247本塁打3本OPS.658 ユーティリティタイプで身体自体はそんなに大きくないのだが、思い切りの良いスイングは非常に魅力的。打撃はまだ脆さも見せるが、それほど悲観するほどでもなく、思い切りの良さを活かしたバッティングが今後どう成長するのかは楽しみである。うまくいけば打撃も伴ったセカンドに成長する可能性もあり素材としては楽しみな存在である。6位 百瀬 大騎(松本第一、内野手、右左)一軍:出場なし二軍:73試合打率.154本塁打0本OPS.495 まだ粗いが守備範囲が広く、強肩。今後名手に成長する可能性があるショートストップ。打率こそ.154と低いが出塁率.325、IsoD.171は非常に高く、選球眼は特筆すべきものがある。バッティング自体はまだ非力でアウトコースはほとんど打てそうな気配がないが、少し打てるようになれば一気にリードオフマン候補として名乗りを挙げられそうだ。気になるのはかなりの脚力があるにも関わらず、盗塁は企画6で成功率5割という数字。成功率の低さもそうだが企画数自体が少ないのが気になるところ。失敗しても走らないと上手くならない。どんどん走るべきだろう。7位 飯塚 悟史(日本文理、投手、右左)一軍:出場なし二軍:5試合1勝0敗防御率0.60whip1.20 春先に二軍で早くもローテーションに組み込まれ、好結果を残していたが右肘の手術を受け戦線離脱。シーズン最終盤に実戦復帰を果たすものの、ほとんど一年を棒に振る結果となった。ただ高卒ルーキーということで、むしろ一年目にじっくり身体作りに励めたのは今後を考えるとプラスになることも多いだろう。少ない登板機会ではあったがファームで抜群の防御率を残し、whipも悪くない。まずまずの球威にまずまずのコントロール、フォーク・スライダー・カーブと一応変化球も揃っており、高卒ルーキーとしては高いバランスの良さを見せる。ただバランスの良さは感じるものの、それでは将来一軍で何で勝負するのか?と思うと、今のところいまいち見えてこないという不安さも個人的に感じなくもない。アーム気味の投球フォームに、やや不安を覚える守備。ファームで結果を残すのはそう難しくないと思うが、それでは一軍で結果を残すのも早いのかと聞かれれば、少し時間がかかるのではないかという感想を抱いている。全体的に今年のルーキーは、即戦力という観点で見ても、将来性という観点で見ても稀に見る当たり年だったと言えるのではないだろうか?彼らが近い将来ベイスターズの屋台骨となる可能性を秘めている。彼らのますますの成長に要注目だ。

(株)横浜スタジアムを買収へ

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日経新聞、サンスポによると横浜スタジアムを運営する(株)横浜スタジアムをDeNAが買収する方針で、DeNAと(株)横浜スタジアムが同意したとのことだ。 DeNAが球団買収以降、入場者数は右肩上がり。しかしながら昨年も約15億近くの赤字を計上し、今年は優勝した98年以上の観客動員を記録したものの、それでも赤字は免れないようだ。原因は入場チケットの一部や球場の広告収入、球場内グッズや球場内飲食店の売上が球団ではなく球場運営会社に入る仕組みとなっていたからだ。この構造上の問題はかねてより指摘されており、LIXILグループが横浜球団買収を断念した背景にはこの問題が大きかったと言われていた。今回の球場運営会社である(株)横浜スタジアムの買収でその問題の多くが解決できると思われ、DeNA側が球団の財務体質健全化に向けて本腰を入れてきたと言える。 DeNA側がある程度自由に横浜スタジアムを使えるということで、球場内の売店の質向上も期待でき、我々ファンにとっても朗報と言えるだろう。 DeNAにとってもプロ野球興行が開催されていない日のコンサート等の横浜スタジアムの会場貸し出しなど、新規事業も手掛けることになり、今後そちらの部分も注目されていくだろう。一方、DeNAが球団の財務体質を黒字化することに本腰を入れるということは、球団についてはあくまで独立採算を目指すということの表明でもある。プロ野球球団の赤字については、親会社の広告宣伝費として損金算入できるという税務上の特例措置はあまり利用しないということで、補強についても出来る範囲内でほどほどにという路線でいくことになる。今後も派手な期待はほとんど期待できないといっていいだろう。また、ベイスターズと横浜スタジアムは2019年まで続く7年契約の4年目を迎えている。横浜スタジアム建設時のオーナーズシートの45年契約は2023年までと言われており、老朽化が進む横浜スタジアムの建て替えも少しずつ視野に入ってくる。今年の夏には、『横浜ドームを実現する会』によるMM21地区マリノスタウン跡地を利用して横浜ドームを建設するという構想も報じられた。当時の報道では横浜ドーム自体は、ボールパークを中心としながらもコンサート等にも利用できる多目的スタジアムを計画とのことで、その運営会社として(株)横浜スタジアムの名前も報じられていた。今回、(株)横浜スタジアムの買収で横浜ドーム計画に関しては、今後具体化するのであればDeNAの意見もより多く取り入れられる方向に進むのではないだろうか?

史上最強の助っ人再び~アレックス・ラミレス監督誕生~

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史上初にして唯一の外国人選手2000本安打達成者。 MVP2回首位打者1回本塁打王2回打点王4回と、現役時代劇華々しい活躍を見せたアレックス・ラミレス氏が、どうやらDeNAベイスターズの監督に就任することになるようだ。当初から報じられていた新監督の要件を満たしていたのはラミレス氏だったのはある程度分かっていたことで、予想通りという結末となった。指導歴はBCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスでのコーチ兼任、オリックスでの巡回アドバイザーのみで監督としての手腕は未知数。現役時代は、元阪神の捕手矢野燿大氏がラミレスを一番頭が良い打者と話していたように、配球を読んだりデータを駆使したりと、頭脳派な一面を見せていた。推測だがデータ重視の采配を奮う可能性も十分あるだろう。 GM制を敷いているのでさほど心配すべきことではないと思うが、ラミレスは行く先々でコネとも言えるような選手を獲得しているのはやや気掛かりなところ。ヤクルト時代、子どもをヤクルトに入団させ、ダイヤモンドペガサスには甥が入団。また、現在ダイヤモンドペガサスに在籍している5人の外国人選手は全員がラミレスと同郷のベネズエラ人というのも、ラミレスの影響があると考える方が自然だろう。これは考えすぎかもしれないが、今年はオリックスにダイヤモンドペガサスのカラバイヨ、チャベスが入団しているのも気になるところ。(時系列としてはラミレスがオリックスに入る方が後ですが)ブランコなどラミレスを慕う外国人選手は多く、新たに来日する外国人選手もラミレスに相談したという話が聞かれるなど、来日する外国人選手のある種のドン的存在なようで、外国人選手獲得の際はGMとの対立も考えられるかもしれない。どちらにせよ監督を代えることでチームの課題の多くが解決するわけではない。今後の選手補強、コーチ陣の整備等が絡み合って課題を解決していく必要がある。今後のフロントの動きに注目だ。

バルディリスと契約更新すべきか?否か?

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今オフの補強で最も大きなポイントの一つとなるのがバルディリスと契約更新するかどうかだろう。 14年シーズンから加入したバルディリス。攻撃・守備のバランスの良さが売りで、時折印象的な一打を放つなど勝負強さも見せる。外国人選手ながらNPB経験も長く日本語も流暢なようで、ピンチの際などは日本人投手がマウンドに上がっている時でもマウンドに一呼吸入れにいくなど、きめ細やかさも持ち合わせているナイスガイ。今シーズンは打率.258本塁打14本打点56OPS.725という成績を残している。そんなバルディリスだが、今年で2年契約を満了し契約更新するかどうかの決断を迫られている。バルディリスの良さは破綻のなさだろう。 30本打つ長打力はないが打率2割5分から2割8分程度は見込めそうで、守備についてはエラーが少なく、外国人打者としてクリーンアップを任せるとなれば物足りなさはあるものの、とりあえず無難にサードのポジションを埋められる人材としては適任である。ベイスターズのように筒香という日本人の四番打者がドッシリ構えるチームで、外国人選手にそこまで多くの打撃力を期待しないチームにとっては有り難い存在と言えるだろう。ところがまだ来年33歳と老け込む年齢でないものの、バルディリスの成績は2013年を境にここ2年は下降気味。 2013年のOPS.812から2014年は.768、そして今年は.725と2年連続の落ち込みとなった。 DELTA社が算出しているwarを比べても、2013年は3.4だったのが昨年は -0.4、今年は -0.8と下降。セイバー指標上ではすでに控え選手よりも下回っているという状態が2年も続いていることになる。同じくDELTA社が発表した2015年のポジション別サードのチームUZRは-10.3と12球団最下位で、今年サードの大半を守ったバルディリスの守備指標も非常に残念な数字になっているのが安易に予想が付く。確かに守備範囲内の打球処理については堅実な守備を見せるも時折守備範囲の狭さを感じることはあり、その辺りが指標として出てしまっているのであろう。元々ずば抜けた長所を売りというよりもバランスの良さが売りだった選手が、いずれも落ちてきて短所が多くなってきたというのが現在のバルディリスだろう。この成績の低下が衰えによるものなのか、どこか傷めている箇所がありそれに伴うものなのかどうかは分からないが、昨年、今年程度の成績のバルディリスならば、新外国人選手の獲得も視野に入れて積極的に梃入れすべきポジションと言える。一部で噂されるバルディリスの一軍確約というサイドレターを外して、保険としてバルディリスをキープしておくという考えもあるだろうが、来年のファームには、ルーキーの柴田竜拓に百瀬大騎、山下幸輝、飛雄馬ら育成段階として数多く試合経験を積ませたい内野手が多数いることもあり、バルディリスがファームで調整に回ると若手の成長が阻害される可能性もある。そもそも新外国人選手や宮崎敏郎、白崎浩之らがいまいちで、保険として残したバルディリスにお鉢が回ってくるようでは、非常に苦しいチーム状況になっていると言えそうだ。一時期好調ながらも、結局はテールエンドに終わった2015年。多少リスクを負っても積極的にチャレンジする編成が望まれるのではないだろうか?

ジェイミー・ロマック獲得へ

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2年間に渡りチームのサードを務めたバルディリスをリリースし、新たなサード候補としてジェイミー・ロマックをリストアップし、スポーツ各紙での報道を見るとどうやら獲得も近く発表されそうだ。ロマックについては他に詳細に触れられているブログもあるので説明は端折りたいが、チームとしては一つの賭けに出た補強となる。良くも悪くも安定していたバルディリスをリリースし、サッパリダメな可能性もあるが大当たりの可能性も秘める新戦力に賭ける。バルディリスの成績自体前回アップしたブログ記事にもあるように、安定しているといっても割と低い位置での安定と言って良く、賭けに出るタイミングとしては悪くない。ロマックもここ数年打撃成績を向上させてきており、アップヒルでの来日となる。成績を見る限り打率面での期待はあまり出来そうにないのが気になるところではあるが、ロマックに期待されるのはクリーンアップとしての仕事というよりも6番、7番に座って長打でクリーンアップが残したランナーを掃除する役割となる。日本ハムで今年活躍したレアードのようなイメージで活躍してくれないかと願うばかりである。ロマックの獲得で今オフの補強も少しずつ見えてきた。外国人選手については、ロペス、エレラ、ロマック、そしてモスコーソ。先日の秋季練習で先発タイプの外国人選手もテストしており、モスコーソと競わせる先発タイプの投手の獲得も予想される。もしくは、ドラフトで今永、熊原といった即戦力投手の獲得に成功している事から、外国人投手はエレラ一人を軸にセカンドにクルーズも獲得して外国人野手三人体制というのも考えられなくもない。一時報道では補強費増額という話もあったが、FA市場も今年は人材にやや乏しく、中々資金を投入する対象がないようにも思える。 DeNAになって以降、一つは目玉となる補強がされていたが、今オフは静かなオフとなりそうである。

ジャイアン、横浜に行く。白根尚貴獲得へ

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ソフトバンクホークスの育成枠の契約更新を自ら断り、支配下契約を求めてトライアウト受験をし、他球団への移籍を模索していた白根尚貴がどうやらベイスターズとの契約に落ち着きそうだ。トライアウトでは好結果を残していたものの、『チーム事情で獲得できない』と高田GMがコメントを残しベイスターズ入りはないと思われていただけにまさかの獲得となりそうだ。現在、ファームには将来のクリーンアップを期待できる若手打者が枯渇。ドラフトで山本武白志を育成枠で指名したものの、この部分の補強は行うことは出来ていなかった。白根は来年高卒5年目で、大卒ルーキーと同い年。今年はソフトバンクの二軍で59試合打率.274本塁打3本OPS.678という成績を残した。プロ入り直後トミージョン手術を経験し、三軍を中心に試合に出場。オフには高校の先輩梶谷が通うAthleteで身体作りも行いシェイプアップにも成功し、高校時代『山陰のジャイアン』と呼ばれた面影はない。故障を治し身体を作り直し今年から二軍で出場し始め、これからというタイミングでの獲得。プロの水も経験している強打の大卒選手を契約金なしで獲得できたと考えればおいしい話である。来年の戦力になるかと言われればそこまで大きな期待は抱けないと思われるが、将来的には楽しみな選手を獲得できそうである。

投手別盗塁阻止率を検証する~ベイスターズクイック王はオレだ!~

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テレビで野球を見ていて、俊足のランナーが出塁すると、ランナーの盗塁成功率と捕手の盗塁阻止率のデータが紹介されることがある。 1997年のオールスターでは当時西武の松井稼頭央とヤクルト古田敦也の対決がクローズアップされ、松井はオールスター1試合4盗塁の新記録を樹立。そしてこの年の日本シリーズでは逆に古田が松井の盗塁を阻止してヤクルトに流れを引き寄せるシーンもあった。盗塁を巡る争いの主役はランナーと捕手というのが一般的ではないだろうか?もちろん盗塁阻止という観点で捕手のスローイングが重要な要素なのは間違いがない。スローイングがショート方向にずれると盗塁阻止はほぼ不可能。ただ投手がモーションを完全に盗まれて、捕手が投げるまでもなく盗塁を決められる場面もある。初球クイックで投じなかった大魔神佐々木を見て、2球目に盗塁を試みた松井秀喜をクイックすることで盗塁阻止に成功してピンチを脱したこともあった。前置きが長くなったが、盗塁阻止においては捕手のスローイングだけでなく、投手のモーションも重要な役割を果たしているのである。今回はベイスターズ投手陣を盗塁阻止という観点で検証してみたい。○盗塁阻止率(投球回数30回以上を対象)~上位~ 1位 国吉佑樹・高崎健太郎 50% 3位 石田健大・モスコーソ 37.50% 5位 井納翔一 36.46% ~下位~ 1位 小杉陽太・田中健二朗・平田真吾 0% 4位 エレラ 16.67% 5位 三嶋一輝 20% 盗塁阻止率という観点では国吉と高崎が50%と高い数字を記録。後述するが国吉は盗塁被企画も少な目。長身ながらランナーケアについては長けている投手と言えそうだ。○盗塁被企画(1試合当たり何回の盗塁を企画されるか。投球回数30回以上を対象。同点の場合は投球回数が多い順。)~上位~ 1位 久保康友 0.00 2位 山﨑康晃 0.00 3位 砂田毅樹 0.47 4位 三嶋一輝 0.51 5位 国吉佑樹 0.54 ~下位~ 1位 須田幸太 2.09 2位 長田秀一郎 1.83 3位 山口俊 1.57 4位 三浦大輔 1.29 5位 モスコーソ 1.19 スーパークイックが持ち味の久保が盗塁被企画0を記録。そしてルーキーの山﨑も実は盗塁被企画は0だった。ランナーを背負っても、ボールを長く持ったり短く持ったりとリズムを変えるなどの工夫も見られ、恐らく牽制も巧みでランナーが走りにくいのであろう。盗塁阻止率ではチームワースト5番目だった三嶋だが、盗塁被企画という視点では優れているのも面白いところである。○走者一塁時被打率-走者なし被打率(投球回数30回以上を対象)~上位~ 1位 井納翔一 -0.137 2位 山﨑康晃 -0.123 3位 高崎健太郎 -0.114 4位 国吉佑樹 -0.102 5位 長田秀一郎 -0.091 ~下位~ 1位 山口俊 0.150 2位 久保康友 0.127 3位 モスコーソ 0.109 4位 三嶋一輝 0.056 5位 エレラ 0.055 やや強引だが、主にクイックに力を入れると思われる走者を一塁に背負った際の被打率と、ランナーがいない状況での被打率の差を見てみた。面白いのは上位5名のうち長田を除いた4名は、盗塁阻止あるいは盗塁被企画でも上位に入っている投手となった。下位の方を見ると盗塁被企画0を誇る久保がワースト2位につけているのは非常に気になるところ。球界屈指のスーパークイックを持ち味とするが、クイックモーションの際はきちんと体重が乗り切らないのか、球速が大きく低下してしまっている。俊足ランナーならまだしも、捕手や投手といった盗塁を試みる可能性が極めて低い選手が走者の場合でもクイックを行なう場面が多々見受けられ、もう少し柔軟に対応できないものかと思うのだが・・・。また、先発投手の場合、多少走られても多少刺せればその分アウトカウントを増やせる。盗塁阻止によってアウトカウントを増やす機会を逸しているとも言えるのではないだろうか?(リリーフの場合なら話は少し変わってくると思いますが)○2015年度ベイスターズクイック王は・・・っとここまで3つの視点から盗塁阻止について見てきたが、2015年度ベイスターズクイック王として個人的には山﨑を推したい。山﨑の落差の鋭いツーシームを考えれば、捕手がスローイングにモタモタするのを期待して、終盤の1点を争う場面で配球を読んでギャンブルでスタートをかけてくる場面もありそうなのに、その機会すら与えなかった。そしてランナーを一塁に置いても被打率を悪化させるどころか良化させるなど、クイックモーションという状況下でもピッチングのクオリティを落とさなかったのは賞賛に値するだろう。しかもルーキー、山﨑をツーシームだけの投手と侮ってはいけない。

新外国人選手マット・マクブライド獲得か?

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貧打に苦しむチームを救う救世主として、新外国人選手マット・マクブライド獲得へ動いているという情報が26日スポーツ各紙で報じられた。数日前、高田GMの外国人選手で野手を獲得したいというコメントが一部で報じられており、その結果ということになりそうだ。ただ高田GMのコメントでは、『出来れば日本球界経験者』というのも併せて報じられており、マクブライドについてはファーストチョイスではなく、誰かと交渉決裂になった上でのセカンドチョイスである可能性もあっただろう。とはいっても日本野球経験者でベイスターズの補強ポイントであるサードだとヘルマン、外野手だとマートン・シアーホルツ・ハフマン辺りで、ヘルマンは年齢、マートンは筒香とのポジションの被り、シアーホルツは年俸といった辺りで難があり、起爆剤として期待するのであれば、ここいらで新外国人クジに賭けるという結論に達したとしても分からなくもない。細かい数字を見ていくと、マイナー通算打率.299、ここ4年間は3Aで打率3割以上を記録。シュアなバッティングが売りなようで、少なくともロマックよりコンタクト能力は高そうだ。パワーについても長距離砲ではないものの、昨年337打席で12本塁打、13年には195打席で15本塁打を打っていることを考えれば、当たればそれなりに飛ばせる打者ということになりそうだ。気になるのは出場試合数の少なさで、ここ3年はメジャー昇格時の試合数を合わせても100試合も出場しておらず、詳細は分からないが故障がちなところがあるのかもしれない。ただ今週、契約を済ませたとしても来日して、就労ビザが降りて、実際に一軍での試合出場となると5月の中旬から下旬くらいにかけてになると思われる。 4月にすでに大きく出遅れているチーム状況を考えると、マクブライドが例え当たり外国人だったとしても、時すでに遅しという感も否めない。梶谷の想定外の長期離脱に加え、関根の離脱が重なった時点で、外野手の新外国人選手との契約を考えておくべきであった。現在、桑原が好調でセンターが少なくとも埋まり、外野の2ポジションが埋まっているのはむしろラッキーであると考えるべきだろう。 26日の試合で逆転負けを喫し、早くも借金二桁へリーチとなった。梶谷・関根が二軍で実戦復帰を果たし、マクブライド以外にも戦力の上積みが期待できる部分もある。何とかそこまでチームは持ちこたえられるのかどうか?早くも2016年シーズンの正念場を迎えている。
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